キャッシング審査のスコアリングとは
はじめに
キャッシング審査に限らずカードローン審査やクレジットカード審査でもそうだが、審査の際には申込者が記入した申込書の属性情報や個人信用情報機関に登録されている信用情報、さらには金融機関独自の審査基準を総合して審査可否の判断を行っている。
そして、各金融機関では審査をする方によって基準に違いが出ないようにスコアリングと呼ばれている審査方法で審査を行っている。
ただ、あなたはこのスコアリングが何の事だか良く分からないかもしれないので、今回の記事で説明する。
キャッシング審査におけるスコアリングとは
このスコアリングだが、その名の通り各審査項目に対してスコア=点数を付けていく審査方法になる。各審査項目に対してあらかじめ決められた点数を付けていけば誰がやっても同じ結果になるので、このスコアリングは実に理に適っていると言える。
キャッシング審査では、申込者が今後延滞無く支払いを行ってくれるかが重要になるので、その目安となる居住形態や年収、勤続年数などの属性情報を点数化する事によって、支払い可能か否かがより明確になってくるのだ。
また、このスコアリングでは審査項目を数値化するだけなので、各審査項目ごとに審査人(?)が裁量で審査をするよりもかなりの効率化が図れる事も特徴の1つになる。
金融機関では、当然ながら社員へ給料を支払っているため、業務の効率化が図れればそれだけ業務をこなせる量が増えるので、結果会社への利益にも繋がってくるのだから、業務の効率化は必要不可欠になる。
金融機関によって審査基準は異なる
先程もちらっと説明したが、金融機関によって求めている顧客層が異なるのでキャッシング審査では金融機関によって審査基準が異なっている場合が多々ある。
まあ、審査基準が異なっているので、A社のキャッシング審査には通ったけど、B社のキャッシング審査には通らなかったなどという話が出てくる事も仕方ない。
それでは、各金融機関によってどのように審査基準が異なっているのか?についてだが、分かりやすいように下記に表を用意したので、まずはそちらをご覧下さい。
属性項目 申込者の情報 A社 B社
年齢 35歳 5点 8点
電話の種類 携帯電話 5点 7点
居住形態 持ち家 10点 10点
居住年数 2年 5点 7点
職業 会社員 8点 7点
役職 部長 7点 8点
年収 600万円 8点 9点
他社借入 50万円 5点 3点
合計点数 53点 59点
これは、スコアリング表の一例になるが、各審査項目ごとに点数が異なっているのが分かるよね?例えばA社では年齢が35歳で5点なのに対してB社では8点と、B社の方がより高い点数をつけている事が分かる。
逆に、他社借入ではA社が5点なのに対してB社は3点と、A社よりB社の方がより他社借入には厳しい姿勢を取っている事が分かる。そして、審査ではこのスコアリングの合計点数によって審査に通るか通らないかが決まってくるのだ。
そこで、これらスコアリングの点数さえ分かれば審査に通る可能性が高くなるが、このスコアリング表は金融商品の申込者である私たちが見る事は出来ないので、この属性だとあの会社は〇点、この会社は〇点などという事を知る事は出来ない。
まあ、これは当然と言えばそうなのだが、金融機関の審査基準が申込者に漏れてしまっては審査の意味が無くなってしまうので、金融機関の審査基準は社内の一部の方しか分からないのだ。
ちなみに、スコアリングによっても金融機関が定めている審査基準のボーダーライン上にいる申込者に対しては、金融機関の審査員による裁量によって審査に通るか通らないかが決まる。
つまり、審査に通るか通らないのかは、実際に審査に申し込んでみないと分からない。
なので、キャッシング審査に通るためには、自分の属性情報や信用情報を確認して何か問題のある項目については改善してから審査に申し込む必要がある。問題を改善しないまま審査に申し込んでも通らない可能性が高くなるだけだ。
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